生涯研修制度の成立と共通基盤の意義

はじめに
 日本社会福祉士会(以下、「本会」という)は、1999年度から生涯研修制度を開始させた。 社会福祉士は専門職として, 移り変わる時代 (政策・制度) や福祉ニーズの変化に対応し, また質的にも利用者からの信頼に耐え得るソーシャルワーカーを目指して, 常に自らの専門性を向上させていく必要がある。 そのためにもこの 「生涯研修」 は, 専門職団体として不可欠な制度であると設立当初から位置づけられていた。
  しかしながら生涯研修といっても, さまざまな形態やシステムがある。 職能団体における研修制度といっても, それぞれの団体によって研修体系や実施体制, プログラムや評価方法などさまざまな違いがある。 それはその団体の研修目的や内容, さらに制度構築の過程のなかでなされてきた議論が異なるからである。 そこで本会がこの生涯研修を制度化してきた過程を記録し, 本会における共通研修課程の基本的な考え方を整理しておく。

1.生涯研修の制度化への取り組み
2.社会福祉士として共通基盤を有すること
3.6領域の検討過程ととらえ方について

■社会福祉士共通基盤研修について

 本会では、すべての社会福祉士が共通基盤に根ざした実践を展開するために必要な力量の向上を図ることを目的として、また会員が生涯にわたって学ぶべき共通研修課程の基幹的な研修として、2009年度からは「社会福祉士共通基盤研修」を都道府県支部等の主催により開催します。
これに伴い2008年度まで全国8会場で開催してきました「社会福祉士全国統一研修」は終了することになりました。
社会福祉士共通基盤研修の開催情報については、本会ホームページ生涯研修センター内の「都道府県社会福祉士会 主催研修情報」からご欄ください。

■『新 社会福祉援助の共通基盤 第2版』について

本書は、ソーシャルワークの定義や社会福祉士の倫理綱領を実践根拠として基盤を共有し、共通に必要とする知識・技術を可能な限り網羅することによって、社会福祉士のあるべき方向性を示すとともに、社会福祉士の自己研鑽を支え、実践の力量を高めることに寄与することを目指し、2009年4月に改訂版を発刊しました。
また本書は、「社会福祉士共通基盤研修」のテキストとして位置づけられていますが、日程や開催地の都合で集合研修の受講が困難な方が、社会福祉士の共通基盤を自宅などで学ぶテキスト等としても活用いただけます。

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・出版社:中央法規出版(株)
・定価:【会員価格】2,332円(税込)
【通常価格】2,592円(税込)

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■社会福祉援助の共通基盤の理解度チェックについて

『新 社会福祉援助の共通基盤 第2版』は、学習状況を把握するために理解度チェック表をつけています。各領域の「理解度チェック表」の結果を、下巻巻末にある「社会福祉援助の共通基盤の理解度チェック表」に転記することにより、ご自身の共通基盤全体と4側面における各領域のバランスを一覧表で確認することができます。それをより視覚的に表したものがレーダーチャートになります。
理解度チェック表を活用した結果として、「満点」であることが求められているわけではありません。社会福祉援助の共通基盤の学びにおいて、自分自身がどのような状況にあるのかについて、その傾向を把握するために活用してください。これを把握することにより、今後社会福祉援助の共通基盤についての学びを深めるにあたっては、どのような事柄を課題としていくのかを明確にするための一助になればと考えます。
下記の理解度チェック表をダウンロードして使用いただくことにより、パソコン上で簡単にレーダーチャートを確認することができます。是非ご活用ください。