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公益社団法人 日本社会福祉士会

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会長ごあいさつ

 

この度、第35回通常総会で会長に再任されました西島善久です。今期で4期目になりますが、よろしくお願いいたします。

この間を振り返ると、厚生労働省において、2018(平成30)年3月に「ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について」が取りまとめられ、地域共生社会の実現に向けた社会福祉士の養成を行うために、養成カリキュラムの見直しが行われました。2021(令和3)年度から新たなカリキュラムによる養成が始まり、2024(令和6)年度の国家試験から新たなカリキュラムに沿った出題が行われます。

また、2022(令和4)年1月、この養成カリキュラムの見直しを踏まえた国家試験の実施に向け、「社会福祉士国家試験の今後の在り方について」が取りまとめられました。国家試験は、基本的な知識および技能が備わっていることを確認・評価するものとされ、特定の実践分野で必要とされる詳細な知識および地域共生社会の実現に向けて求められるより高度な知識や技術等は、資格取得後のソーシャルワーク実践および職場での研修や職能団体が取り組んでいる認定社会福祉士制度などを通して、継続して学ぶことが望まれると整理されました。これは、本会から検討会に提出した意見と一致するものです。

2022(令和4)年4月には、厚生労働省から社会福祉振興・試験センターに、地域共生社会の実現に向け、社会福祉士の質的量的拡充を早期に対応するため、2022(令和4)・2023(令和5)年度の国家試験においても報告書の内容を考慮し、 段階的な移行を依頼する通知が出され、2022(令和4)年度から基本的な知識を問う問題を増やす等の対応が行われています。

2023(令和5)年2月に実施された国家試験は、受験者数36,974人、合格者数16,338人、合格率は44.2%に上昇しました。

社会福祉法の一部改正の際、参議院の附帯決議として、重層的支援体制整備事業を実施するに当たっては、「社会福祉士や精神保健福祉士が活用されるよう努めること」が明記され、実施市町村の拡充に向け、実践力の高い社会福祉士の量的拡充が求められています。

本会は、新たな社会福祉士の仲間の誕生を歓迎するとともに、現任者の育成に尽力してまいりたいと考えています。

「社会福祉士という資格が広く社会に認められること」、おそらく、この思いは多くの会員の皆さまと同じだと思います。

この思いを胸に刻み、引き続き会の発展に取り組んでまいります。

皆さまのご支援とご理解・ご協力をお願いいたします。

 

2023年8月

 

公益社団法人 日本社会福祉士会
会長 西島 善久